2002年バレエ公演一覧
1月 4日 シンデレラ レニングラード国立バレエ
1月17日 ドン・キホーテ レニングラード国立バレエ
7月 7日 白鳥の湖 キエフバレエ
7月19日 華麗なるクラシックハイライト ルジマトフ&レニングラード国立バレエ
9月20日 ABTオール・スター・ガラ ABT
11月24日 眠れる森の美女 K-Ballet Company
JAN.04 2002 「シンデレラ」 レニングラード国立バレエ 東京国際フォーラムA
王子 : ウラジミール・イズノフ
姉妹 : オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ
父 : アンドレイ・クリギン
義母 : オリガ・ポリョフコ
自分で今まで意識していなかっただけかもしれないけれど、今シーズンはシンデレラの公演が多いような気が
する。
シンデレラはこれが初見。終わってみると意地悪姉妹と義母の衣装と踊りがとても奇抜で一番印象に残っている。
シンデレラ@ペレンの衣装はやはり地味でちょっと可哀想・・かな? ペレンは相変わらず綺麗だけれど、
シスターズがいるとどうしてもそっちに目が奪われてしまう。王子役のウラジミール・イズノフは誰?って感じの新人
であまり魅力がなかったなぁ。 マールイの男性陣はイマイチかな。 そう思うとメルクリエフがキーロフに引き抜か
れてしまったのは、本当に残念。
仙女役でキャスティングされていたギリョワが怪我で観られなかったのも残念!
シンデレラに続き、このドン・キホーテも初見。マールイの公演を1シーズンに2演目行くのも初めて。
(こんな時期もありました・笑)
ゲストのナタリヤ・レドフスカヤはモスクワ音楽歌劇場バレエ団のプリマでキトリは当たり役との事。彼女の
キトリは、小粋ながら優雅な感じ。踊りはとても上手で、小柄で細身のせいか、ルジマトフもとても踊りやすそうな
気がする。 去年見たザハロワは彼にはちとデカイ。
主役の他には、森の女王のシェスタコワのきれいな踊りと大道の踊り子のコシェレワの意外な色っぽさが印象に
残った。
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オデット : タチヤーナ・ゴリャコーワ
ジークフリート : デニス・マトヴィエンコ
キャストの発表は公演当日、という事だったので、最終日ならフィリピエワだろうと山を張ったのだけれど、
見事に外れた。
ゴリャコーワはフィリピエワよりは妖艶だけれど、ちょっととっつき難い感じのプリマ。オデットは良くなかったなlぁ。
というのも、哀愁も情感も漂っていなかったもの。反対にオディールでは生き生きとしていて、演技ではなく素で
踊っている感じ。 テクニックはしっかりしたバレリーナのようで、グランフェッテは軸もぶれずに見事だった。
キエフ版はハッピーエンドなんだけど、ロットバルドを倒した後に振り向きざまに微笑むオデットは、まさに
オディールの顔で・・ 知らない間にオディールがオデットに摩り替わって王子をいただいちゃったような、そんな
失礼な感覚に襲われました・・・
そんなゴリャコーワがパートナーだからか、マトヴィエンコもパッとしなかった。もちろん回転やジャンプは素晴らし
かったけれど、一人じゃドラマティックに盛り上げられないもの・・・
登場してくるダンサーの人数もわりと少なく、舞台装置もわりと簡素な物だった。キエフのお家の事情はかなり
苦しいと聞いています。
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<第1部>
「白鳥の湖」第2幕よりGPDD オクサーナ・シェスタコワ、ドミトリー・シャドルーヒン
「春の水」 エレーナ・エフセーエワ、アンドレイ・マスロボエフ
「ジゼル」第2幕よりPDD
アナスターシャ・ロマチェンコワ、アルチョム・プハチョフ
「シェヘラザード」 ユリア・マハリナ、ファルフ・ルジマトフ
<第2部>
「ドン・キホーテ」よりGPDD オリガ・ステパノワ、ミハイル・シヴァコフ
「眠りの森の美女」よりGPDD オクサーナ・クチュルク、ロマン・ミハリョフ
「瀕死の白鳥」 オクサーナ・シェスタコワ
「スポーツのワルツ」 ドミトリー・ルダチェンコ、ミハイル・シヴァコフ
「パキータ」よりGPDD イリーナ・ペレン、ファルフ・ルジマトフ
マールイ恒例の夏のガラ公演。 マールイの公演を見るのも今日で早8回目。すでにソリスト級ダンサーなら
ほとんど名前と顔が一致して当然の事ながらすごく愛着も湧いている。
今日と明日の川口はルジマトフとペレンが主役の公演のはずだったのが、ルジマトフが5月に虫垂炎を
患ったために、リハーサルでの負担を減らすべく「シエラザード」はペレンではなくすでに何度も踊っている
マハリナが踊る事になった。
マハリナは好きなんだけど、ペレンがあぁいう役をどうこなすのかに非常に興味があったので残念。
でも、こ〜んなに、妖艶で素敵なマハリナ見ちゃうと(今回で2回目)、ちょっとペレンには無理だろうという気が
する。タイプが違うし、演技力で頑張るにはまだ未熟?だものね。
エフセーエワは初見。にこにこして元気があっていいけれどちょっとバレリーナにしては小太りかも・・
ステパノワのキトリは、迫力がありステパノワ姐さんって雰囲気。扇子を仰ぎながらのフェッテは力強くお見事!
全幕で見たらどんなキトリを披露するのだろうか? シヴァコフは姐さんに圧倒されて全く目立たなかったぞ!
「眠りの森の美女」のお二人。上手いんだけど、この演目は彼らの魅力が発揮できる演目ではないと思うので
ちょっと損してたかなぁ?
パキータのコールドの衣装は黄色がベースになっていてとても鮮やかできれい!
ペレンは申し分ない容姿とそれなりのテクニックがあるのだから、もう少し堂々として、魅せ方を考えて欲しい。
ルジマトフは、やはり体の調子がいまいちなのかお疲れのように見えた。
最後のフィナーレにマハリナが出てこなかったのはなぜ? はるばるペテルブルグから来て踊ってくれたの
だから、遠慮しないで姿を見せて欲しかったのに。
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ABTのガラというよりは「ニーナ・アナニアシビリと仲間たち」という感じの公演。 NHKホールでは2万円
近いチケットが府中の森だと半額で得した気分! おまけに前から8列目という絶好のポジション。
ABTのダンサーは全員初見だしアメリカのカンパニーのバレエを見るのも初めて。 このカンパニーは
アメリカ人の他に、キューバやアルゼンチンなどラテン系のダンサーとニーナのようなロシア系が所属して
いて、今まで見て来たカンパニーと比べるとかなり異色。
生粋のアメリカ人のイーサン・スティーフィルとジュリー・ケントに注目していたけれど、モダンのせいか
印象薄し。コレーラとカレーニョのバネのようなジャンプにはやはり目を見張ってしまった。
凄い!!
とりはニーナによる眠りの第3幕。ニーナは現在39歳。それを考えると見た目も若いし超技巧で体力的
にも問題ないようで凄いの一言!
眠りの三幕はオーロラ姫とデジレ王子の結婚式で、キャラクテールのダンスもたくさんあってともかく
華やかで楽しい。ただここのカンパニーのステージは芸術のバレエというより「エンターテイメント」だな。
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オーロラ姫 : ヴィヴィアナ・デュランテ
デジレ王子 : 熊川哲也
熊川哲也にはそれほど興味はないのだけれど(このチケット代ではね・・)、ヴィヴィアナ・デュランテ
見たさにKバレエ初の全幕物となる「眠りの森の美女」を観に行く事にした。デュランテは95年にロイヤルを
観に行った時に買ったパンフレットを見て以来、一度本人を見てみたいと思っていたダンサー。
イタリア生まれの凄く綺麗な人というイメージだったのだけれど、16歳になったオーロラとしてステージに
出てきた彼女をみて思わず ”小さい!”と呟いてしまった。
レニングラードやロシアの長身プリマばかり見て来たからちょっと驚いた。 でも、熊川君のパートナーとして
釣り合うためにはちょうど良い身長なのでしょうね。外人といえば長身と思い込んでいたおバカな私。
残念ながらデュランテは、ロイヤルの元プリンシパルと期待したほどではなかった。 オーロラ姫らしい
若々しさがないし、華を感じられない。 しばらくステージを離れていたのかしら?
一方、熊川君はやはりジャンプが凄い! 高いし滞空時間がと〜っても長い。
舞台装置と衣装はとても良かった。熊川君の芸術監督としてのポリシーとして、舞台美術、衣装なども
可能な限り質の高い物をという事らしい。 まぁ、バレエは総合芸術ですからね。でも、それが公演チケット代
に反映しているのはあまりありがたくないけど、今日の舞台を見た後ではしょうがないのかな?とも思う。
数人を除いては、すべて日本人ダンサーだけれども、最近の若い人たちはかなりプロポーションが良くなって
きている。主役が小柄なデュランテという事もあって違和感は全くなかった。
白い猫を踊ったあの上手なダンサーは誰なのでしょうか? 3000円のプログラムは高くて買う気もしなかった。
せめて、そのくらいは安くして欲しい!! キャスト表もらったっけ??
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